絶叫マシーンを求めて
ジェットコースターはもちろんの事、垂直に落下する物、回る物など、
色々絶叫マシーンと呼ばれる物に乗ったが怖いと思ったことは一度もない。
しかし、絶叫物以外の乗り物は実につまらないので、
遊園地に行ったとしたら絶叫物にしか乗らない。
他の乗り物に乗るぐらいだったら、
三輪車にでも乗って罵倒されてる方が良いとさえ考えている。
そんなおいらが初めて怖いと思わされた乗り物がある。
そんなお話。
今から数年前、西武園遊園地に花火を見に行った。
花火の規模はさほど大きくなかったが、
花火を見るのがカブトムシより好きなおいらはそれなりに楽しめた。
天気が良く、絶好の花火日和だったので
花火目当てと思われる人が多かった。
花火も終わり気分良く帰ろうとしたら他の人たちも一斉に帰り始めた。
人ゴミが三度の飯より嫌いなおいらはどっかで時間を潰そうと提案した。
遊園地という場所の目的上、
当然の様に乗り物に乗って時間を潰そうと言う事になった。
生憎おいらの好きな絶叫マシーンは長蛇の列が出来ており、
人ゴミが嫌いで、かつ何もせずに待つのが死ぬほど嫌だというおいらは、
一緒にいた友人の「観覧車に乗る」と言う提案に対し、
罵倒されるための三輪車さえも見当たらず、断腸の思いで採用した。
不幸にも観覧車は空いていて、すぐに乗る事が出来た。
しばらくすると何事もなく順調に頂点のあたりまで到達した。
「気だるい・・・」と思っていたらどこからともなく音が聞こえてきた。
「ギギィ・・・ギィ・・・ギギィ・・・」
頭の上に「?」をつけた状態でよく聞いてみると
どうやら観覧車が動く度に音が発せられている模様。
今まで「どうしたんですか?」と言いたくなるぐらい静寂を保っていた観覧車が、
頂点に辿り着いてから、酒を得たおいらのように明らかな騒音を発し始めていた。
まず思いついたのが故障ではないかと言うこと。
「故障?」
「故障って事は止まる?」
「止まるならまだしも落下する?」
発せられる不快な音によって、次から次へと良くない事が頭をよぎった。
そんな事を考えながらも不快な音は鳴り続き、
友人の手前平静を装いつつも、若干パニックに陥っていたおいらは
「落下したら地面に衝突する直前にジャンプすれば助かるかな」などと
若干頭の弱い小学生が考えるような思考になっていた。
そんな間抜けな事を考えている間も不快な音は鳴り続けていた。
不快な音が鳴る度にパニックレベルが1つずつ上がり、
おいらの思考は、
「一体おいらが死んだら生命保険はいくらなんだろう。」
「もしおいらがここで死んだらおいらの恥ずかしいHDDはどうなるだろう。」
「ナッパとベジータが地球に到着したのは何時何分だっけ?」(ちなみにAM11:43)
レベルと共にこう変化していった。
そろそろギガデインでも覚えるだろうレベルに達した頃、
あれほど騒がしかった観覧車が唐突に静かになった。
「おいらは勝ったんだ」
などと、未だ錯乱状態から脱せないおいらが考えてる間に
観覧車はゆっくりと下界に到着した。
辺りはいつものように平和な騒ぎ声が響いていた・・・。
初めて恐怖を与えつけられた乗り物は観覧車。
身近なところにおいらの求めていた絶叫マシーンはあった。
灯台下暗し
この言葉の意味が21年間生きてきてやっと分かった気がする。
以来西武園には行ってない。
是非機会があったら乗ってみて欲しい。
絶叫観覧車に・・・。
恐怖 充実野菜の巻
伊藤園が出している名前通りの野菜ジュース。
野菜嫌いなおいらでも飲める割と優しい飲み物。
この充実野菜が彩る恐怖の物語。
始まり始まり・・・・
冬においらの部屋に来た事がある人は口を揃えてこう言う。
「暑い」と。
おいらは極度の寒がりの為、部屋は非常に暖かい。
そう、普通の人なら暑いとまでに感じる程に。
もう1点、これもおいらと接している人なら分かるでしょうが、
おいらは水分補給はあまりしない。
ドロドロ血液なんぼのもんじゃい!
おいらは食事で1日の9割の水分を賄えるんじゃ。
・部屋が暑い
・水分補給はあまりしない
とりあえずこの2つを頭に入れておいてください。
まぁこの時点で想像はついている事でしょうが、
これから詳しく話していきたいと思います。
ある日、喉が渇いたなと思い冷蔵庫へ向かうおいら。
生憎冷蔵庫の中には飲み物はなかった。
ど〜しようか考えていたら転がっている充実野菜を発見した。
「採用。」
そう言いながら部屋に持ちかえる。
3口飲んで満足。
「きっと後でまた飲む。」
面倒くさがりやのおいらは自分にそう言い聞かせ、
充実野菜を部屋に放置。
しばらくして少し飲み、しばらくして少し飲み
と平和に暮らしていた。
正直1リットルほどもある飲み物を飲みきれないさ。
半分も減ってないよ。
「でも冬だからダイジョブだろ」と暖かく心地よい部屋でそう考えていた。
かれこれ2日は経っただろうか。
「久々に喉が渇いたな」と思いふと目をやると
2日前と同じ姿で充実野菜が寝転んでいた。
ドロッとしてる分、普通の飲み物と比べて少し怖い感があったが
「まぁダイジョブだろ。」
といつもど〜りのノリで蓋を開ける。
「プシュ〜〜〜〜」
と言いながら蓋が開く。
まるで炭酸飲料のペットボトルを開けたかの様に!
この時点でおいらの頭の中は信号で言うところの黄色。
注意を促していた。
しかし、黄色は進めと教わっているおいらは進む事を決意。
少量を口に含む。
「???」
とりあえず2日前とは口当たりが違う。
この時点で信号が赤に変わる。
赤は止まれだ。
しばし口に含んだまま止まって考える。
味は確かに充実野菜だ。
しかし何かが違う・・・・。
何だ・・・?
分かった!
炭酸だ!
充実野菜は炭酸充実野菜にバージョンアップしていました。
流石に飲み込む勇気はなく、即座にリバース。
迷わず捨てる事に決めました。
一応捨てる前に注意書きを読んでみました。
常温で放置すると危ないよ
って書いてありました。
また一つ賢くなりました。
ありがとう!充実野菜!
実はここだけの話なんですが私同じよ〜な事をした事があるんです。
えぇあれはポカリでした。
あの時は仄かにカルピスの味がしたっけなぁ・・・・。
カルピスってこ〜やって作るんだって思ったっけなぁ・・・。
でもあれは飲み干したんだっけなぁ・・・。
母さん、ボクは今でも元気に生きてます。
ネーミングセンスという問題
私は名前が変だ。
変と言っても「伊集院田吾作」とか「山田ピリッポス太郎」などイ
ンパクトあるのもいい加減にしろという名前ではなく、単純に苗字
と名前が被っているのだ。
流石に本名を全部晒すのは気が引けるので伏せるが、苗字と名前に
「よし」が付く。例を挙げるとするならば「吉田義男」という感じ。
「三木美紀」さんのように全被りでないだけましだが、幼い頃より
フルネームで呼ばれると非常にくどくて極まりないこの名前が嫌だっ
た。
あだ名は昔から「よっくん」「よっしー」「よしよし」「魚介類の鬼」
などのように、「よ」もしくは「よし」を有効活用した単純かつ的確
なあだ名以外はつけられたことがない。
あぁ「魚介類の鬼」だけは関係ない。
ふと思い出したので書いただけ。
ある時両親に「何故こんな名前なんだ」を問いかけたことがある。そ
の時の回答を簡潔に記すと「爺さんに丸投げした」という衝撃の回答
だった。
「お、俺はやってない。全部あいつが悪いんだ」と、殺人事件ものに
出てくる下っ端が言いそうな台詞と大差ない責任逃れっぷりに驚愕し
たことも書き添えておく。
しかし冷静になって考えてみると父親の名前もかなりおかしい。
父の名前は「次男」である。どう見ても「じなん」としか読めない。
父親は三男であるにも関わらず、名前が「次男」なのだ。
大事な事なのでもう一度言う。「三男であるにも関わらず」だ。
適当にも程がある。
父の兄も適当で「八郎」という。「次男であるにも関わらず」だ。
もうここまでくると爺さん(もしくは婆さん)が霍乱を起こした勢い
で付けたんじゃないかと疑いたくなるほど適当だ。
更に歴史を紐解くと「吉朗(きちろう)」という発音こそ違えど、苗
字と漢字が被っているというツワモノもいたりする。ネーミングセン
ス云々というよりある種の呪いではないかと確信さえ持てる。
話を聞くにつれて「あぁ俺の名前って結構普通じゃん」と錯覚してし
まったが、一族において相対的に普通であり、根本的になんの解決に
もなっていない。
「そんなに嫌なら改名しろよ」という温かみのある言葉も聞こえてく
るが、二十数年間共にしてそれなりに愛着も湧いてきた今、改名しよ
うとは思っていない。
それに「伊集院田吾作」や「山田ピリッポス太郎」ほどではないにし
ろ、フルネームで言われるとそれなりにインパクトがあるらしく、か
なりの率でフルネームで覚えてくれるというメリットもある。
と、まぁここまで一族の恥を晒してきたわけだが、将来出会うであろ
う私の子供に、この呪われた一族に相応しい名前は何か今から考えて
おく必要があると思う今日この頃である。
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